前回のPCベースのゲーム基板の記事に多くのアクセスありがとうございます。(アクセス解析行っているので^^;)
内容のほとんど無い序章記事だったので反省して、直ぐに役立ちそうな事を書こうと思い立ちました。そんなわけで(その1)は、電源編です。
まず、PCベースの基板が動作不良になったら電源を疑え!
電源というのは最初にACコンセントまわりです。通常、店舗や家庭用でもコンセントは必ず辿っていくとブレイカーに繋がります。そのブレイカーからの電流は概ね1500wくらいがMAX(特殊な場合を除く)なんです。
で、1500wって言いましても当店の新人君に話しても分からないレベルの話です。本当に私も起業した当時は凄い無知でしたので良く理解していませんでした。実際は中学校程度で習う事なのですが・・・難しい事を少し書くと100V×15Aで1500W。そんなわけで1500wなんです^^;(詳しく知りたい方はwikiを=>ワット)
だいたい、延長用の電源ケーブルにはMAX1500WとかMAX15Aとか書いて有りますので、それが限度だと思って下さい。
家庭用ブレイカーは10A(1000W)の物も多いのですが店舗では15〜20A(1500w〜2000w)の物が一回路(1ブレイカー)で使われる事が多いはずです。
とにかく、一カ所のコンセント(厳密には同じブレイカーに繋がっているコンセント)で1500wくらいが上限なので、使用するゲーム基板+筐体の使用電流を調べて接続する必要が有ります。
具体的な数値は忘れてしまいましたが、バーチャファイター5が登場した時にこの計算をして接続しなくては成らないのを知らずに、フリーズなどが多発した事例が多かったようです。(VBの初期不良も原因でしたが)
現在のAC基板は350w〜650wクラスの物が多く、ビデオ筐体の250w〜450wくらいを加算すると一回路(ブレイカー)につき基板1枚+筐体2〜3台が上限に成ります。(以前、ブラウン管のアストロシティの時代は説明書に6台までと記載されていたいのにね^^)
某社のガン○リンガース○ラトスに関しては最大で10A(1000w)なので1回路に1台・・・。家庭用電子レンジ2台分程度が1台で営業時間フル稼働。すごいっす。
そんなわけで、必ず合計電流を気にしながら台の設置を考える必要が有ります。
店舗管理者では無く、知識の浅いスタッフで台の移動を行う際も気にする必要が有りますので、クランプメーター(sanwa クランプテスター DCL-10安価な物よりこの程度の物がオススメ:弊社も使用)を使ってブレイカー容量をチェックする事をお勧めします。
それから、家庭でも店舗でもACコンセント直差しでは無く、延長ケーブを使用する事が多いと思いますが、必ずケーブルの太い物を使うようにしなくては成りません。必ず延長ケーブルのどこかに最大容量が記載されていて10Aとか15Aとか記載されています。ふる〜い物だと8Aなんて物も見た事があります。ブレイカーがたとえ20Aでも延長ケーブルが10Aでは無理です。
電気系の話よりも色々算数の話なので、ちゃんと見て計算する事が必要ですね。
最後に、容量以上の機械を接続したらブレイカーが落ちるじゃん!って方も多いと思うのですが。20Aのブレイカーに最大量料10Aの延長ケーブルを接続して10A+10A=最大20Aの機械を接続した場合に、ブレイカーが落ちるよリも先にゲーム側に不具合が発生したり、ケーブルが発熱で最悪の場合は出火する場合が有ります。
怖いですね〜。恐ろしいですね〜。
実際にはここまでギリギリな構造でケーブルもブレイカーも基板も出来ては居ない場合がほとんどですが、記載されている以上、守らないと事故に繋がります。無知は本当に罪ですよ〜、充分に気を付けながら対応して下さい。
そして、本当に最後に本題。
ゲーム基板の動作不良は最初にこの電源コンセントまわりの足し算をちゃんと行って下さい。厳密にはちゃんと100Vが常時供給されているかも必要条件です。季節によってや一日の時間帯によっても電力会社のボルト数は違ったりもします。日本の電子機器は大体±10Vくらいには耐えられるようですが、耐えられるだけで一時的な電圧低下などでは動作不良を起こします。
ケチらずにアナログテスターでは無く電子テスターを利用されてちゃんと計測する必要が有ったり、電気保安協会などの業者に一日の計測を行ってもらう必要が有ったりもします。
とにかく、PCベースのゲーム機は旧来のJAMMA基板以上に電源関係にシビアなので最初は電源周りを疑うのが基本です。
実店舗ではコンセントの合計容量をオーバーしていないか充分に気をつけましょう==>我が社のスタッフへ^^
次回予告:電源2(ATX電源)
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