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深夜の店長つぶやき:携帯の進化もゲーム機と同じ(音編)

ちょっと昔の事を語る機会が東京の大雪の時に有りました。

そこで同時発音数が少ない時代の曲の作り方で面白い面白い話が出たので書き留めておきます。

私は以前も述べたことがあるのでが、中学〜高校時代にゲーム音楽にかなりハマり、実際にMML((ミュージックマイクロランゲージ)以下うんちゃらかんちゃらw)でゲーム音楽をBASIC(これも説明しないといけない世の中かな^^;でも省略)で打ち込んでいた自称少年でした。

最初は来兎(新潟事変参加アーチスト:メルブラ&UNI作曲者)と同様にMZ-1500というSHARPの8bitパソコンを購入してもらい。『俺はファミコンが欲しかったんじゃ!』と言う願いも虚しく、そのパソコンで信長の野望やフラッピー、サンダーフォース、ロードランナーを楽しみながら畑仕事終わりに婆ちゃんが(健在)が花札ゲー遊んでいた青春時代を過ごします。

ちなみにこのMZ-1500はPSG6音なのですが、3音3音のステレオでした!

しかしステレオってなんぞや!?って当時小学4年の俺に分かる訳も無く。言葉通り『違いの分からない男』でした。

そんなわけで、MZ-1500は宝の持ち腐れで、俺の悪イタズラの犠牲になるのでした。(ファミコンのデ○スクシステムをどうにかならんかとごにょごにょしていたらFD読まなくなったorz)

その後、X1torboZ、X68000AceHDと当時のパソコンを買い替えていく訳ですがこの話は別の機会にします。

 

さて、話の流れ的には 当時パソコンでゲームミュージックやコンピュターミュージック作っていた知人(ベーマガやOh!X投稿者、各種草の根BBS、ニフティフォーラム住人)が携帯電話の着メロやブラザーのジョイサウンド(カラオケ)の仕事に次々に就職した話に成りました。

私の考えなのですが携帯電話の10年前くらいから数年感の進化(Docomoで言うべき901〜906世代)はパソコンやアーケード基板の進化に非常に似ています。

みんな揃って、「〜重和音」だとか「FM音源」だとか言っていた時代です。

大雪の東京2/14にゲーム音楽の重鎮(ヨナオさんや佐藤豪さん+しーくれっと)と会食する機会がありまして、色々当時の話で盛り上がっていると、今のサウンドクリエイターさんとのギャップを凄く感じるポイントが有りました。

それが発音数の制限です。

私がゲームミュージックコピーに興味を持たなくなったのが、スーパーファミコンが出てからです。

これで、一気に冷めてしまいました。

なぜかって!?

それは『PCM=サンプリング音源=何でも録音すりゃ本物の音出せるじゃん=似せる努力要らないじゃん!しかも、エフェクトできるなら疑似ディレイによる遅延パート要らないじゃん=全曲別録で良いじゃん』という結論でした、

それまで、限られた発音数とパルス音の変調(正しい表現じゃなければゴメン)で作られて来たコンピューターミュージックがサンプリング(録音音)で作られてしまうとそれはもう、機械的に演奏する生楽器にしかならない事が多かったのです。

同時発音数の壁も一気に破られました。

メロディ、ギター、キーボード、ベース、ドラム。5パート=5音!!!!!ちが〜う。

実際にはギター&ベースだって構造上、前の弦の音を発音しながら次の弦が鳴るし、キーボードも和音で同時に鳴る、ドラムもハイハットとバスドラやスネアが同時に鳴るの当たり前。

発音数なんて弦の数や腕、指の数だけ鳴るので足りる分けねー。

そこで考えられたのが・・・。リズムパートの節約方法。

バスドラ=どん

スネア=かん

タム=たん

クローズハイハット=ち

オープンハイハット=ちぃー

こんな感じの擬音で表せられると思いますが、それぞれに1音の音色を作りながら、例えば上記4つの楽器音が鳴って4発音削られるならば、1音で同時音に似た音色を作ってしまえ!ってのが当時のサウンド職人の芸でした。

実際にもこの手法で多くの有名ゲームミュージックが作られています。多くの場合、スネアとバスドラの同時音。さらにハイハットを加えた3音混合の様な・・・1音とか力技です。

FM音源8和音のパソコンやゲーム基板が有っても、たいがい効果音に1〜2音取られているので音楽に割ける音数は少なかったのです。(同様に携帯電話の着メロクリエイターは知らないので、サジを投げ出した事でしょう。)

現在も当店で稼動している生音(サウンドチップの性能だけで発音している)での基板はこんなテクニックを駆使して作られているものが多く有ります。

ファンタジーゾーンやドラゴンスピリット、更にはオリジナル(MDX)のバトルガレッガだってそんなかんじで作られていると思います。

ちょっと昔のゲームを遊ぶ時に、そんあ小技を考えながら楽しんでもらったら面白いかと思います。

最後に、そんなこんなのゲームミュージック関連ネタとしてアドヴァンソドゲームスさん主催によります九州地区でのゲーム音楽イベントについてリンクを貼って来たいと思います。

ぶっちゃけ、新潟からは飛行機使うくらいしか身近(?)な交通手段が有りませんが、主催者さんはマジキチ本気でしたのでテクポリも応援します!

2014-06-07 福岡県福岡市中央区高砂1-22-2 アーク七番館B1  @ 薬院 Utero(ユーテロ)
詳細は特設サイト:http://projectag.net/fgml/

 

 

 

 

やばい。寝落ちしそう。書いてる途中ですが失礼します。後日、再編集します。

ABOUT THE AUTHOR

OTAKE店長
1974年1月生まれ寅年B型。小学生の時にスーパーマリオがやりたくて親にファミコンをねだるも、なぜか買ってもらったのはMZ-1500というパソコン。当時のパソコンはゲームも少なかったのでべーマガでBASIC学びながらも・・・、英語がわからない小学4年製当時には挫折。その後、X1tZ、X68kACE-HDを経て就職したのちにMac LC-475購入してその後は現在に至るまでMacユーザー。前職のパチンコチェーン店でアルバイトから本部直轄の管理職(店長兼、経営企画部長)となるが、小規模パチンコ店の生き残り計画として幼少期より好きだったゲームセンターをビジネスとして上司に提案。しかし、社長決済で却下されてしまった事から「おれがやる!」と、人生のチャレンジとして退職。もともと草の根BBS時代からのネットユーザーの為、2chなどでゲーセン経営者スレのスレ主になり、ゲーセン起業を成し遂げる。好きな言葉は「可能性」「センス」「ありがとう」、嫌いな言葉は「思い込み」「(だれだれさん)嫌い」、一日一歩以上の自己成長を課題として行動しているつもり。個人的な繋がり希望の方はFacebook『吉田健智』にてお願いいたします。

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