こんばんはです。
ちょっと「課金」って言葉使うと「金を取られる」みたいなイメージにつながりがちですが、そう言う話は経済としての流れとして成り立てば(あくまでも、成り立てばの話)問題無い話なので終了。
ちょっと、私は店長でも有り、経営者でも有り、バイヤーでも有るので将来的にお金がかかりそうな事は予め予測して、将来に向けて計画を立てる立場でありますので、気になることを書いてみようかと思います。
もちろん、同業者のバイヤーさんの中でも、シビアに考えている方は既に承知な事柄だとも思います。
現在、多くのゲームメーカーが従量課金と言われる、お客様(エンドユーザー)が使われたプレイ料金に対して数パーセント(実際には数十パーセントもザラ)の歩合制料金を徴収する制度のゲームを市場投入しております。
代表的な例としては音ゲー全般や、配信型ビデオゲームタイトル(ネシカ、オールネットプラスマルチなど)がこれに類します。
K社の例としては、この課金システムに成る際にメイン基板を交換して、セキュリーティードングルを変更強化するなどして運用されているわけですが、メイン基板を変更すること無く移行になった「麻◯格闘倶楽部」「ポップンミ◯ージック」は、もう既にメイン基板が5年以上使用されている状況です。
他社でもS社の麻雀などで、課金システム導入でメイン基板を変更された後に、さらにメイン基板の変更を行なわれた例もあります。
従量課金のビジネスモデルは、メーカーが提供するゲームソフト(コンテンツ)を、使用された分量に応じて店舗がメーカーに料金を払うシステムなので、使用されなければメーカーにも料金が入ってこない事になります。
極端に言えば、現在のゲームセンターはメーカーと共同経営しているような現状とも言えるのです。
そこで、これから次々に劣化してくるゲーム基板の交換時期について問題が出てくると私は思っています。
ゲーム基板の交換の必要性として、
・主流のゲーム開発環境とのギャップによる開発支障
・競合ゲームタイトルとの競争力低下
・経年劣化による故障頻度の上昇
・修理部品の入手困難
などなど
必ず、いつかは交換しないといけないメイン基板なのですが、多分このまま変更は困難なのが現在のゲームセンター業界だと思います。
タダでメーカーより交換してもらえる物では無く、ゲームセンター側の負担になるわけですが、麻雀系を例にすると1台しか所有していない店が有るわけでは無く、複数台設置のお店が多いとおもわれます。たとえ一台10万円でも×台数になると大きな金額が動いてしまい、現在のゲームセンターでの稼動状況では、その経費を捻出できずに基板交換(バージョンアップ)不可な店が多く出てくるはずです。
せっかくの基板交換を伴う大幅なバージョンアップ!!!!しかし、設置台数が大幅に減少!!!!
そうなれば、先ほどのの極端な例の通り、共同経営者もどきのメーカーさんも困ってしまいます。
そう、ゲームセンターもメーカーも両者が困ってしまう現状なのです。
ソフトウェアの工夫で、時代遅れのハードでもスムーズな動きになるように工夫されているゲームも多くあり、昔みたいにハードのパワーでごり押し的なゲームだけではなくなってきているもの良くみかけます。
ですが、そんなに長くは延命できるものでは無く、各社が判断の時期を慎重に見定めている。そんな状況下だとおもわれます。
稼動の良くない機種を、基板交換投資させられても現在のゲームセンターには体力が残っておらず、設置台数が減るだけになる恐れが大いに有るこの現状、難しい問題です。
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<参考>
現在のゲーム基板の多くは、家庭用ゲーム機互換の基板が少なくなって、ほとんどがPC(windows)ベースの基板ばかりです。CPUがCore-i搭載の基板は殆どなく、まだまだCeleron、Pentium4、Core2Duo系。GPUもGeForce7000系とかチップセット内蔵。そんな基板が大多数なのです。
最近の基板では「ウイニングイレブン2014AC」が比較的に新しいハード基板で高性能、TYPE-X3などがちょっと古いですが2年くらい前の家庭用デスクトップ並みのスペック基板と言えると思います。
直近で従量課金の対象機種で基板交換の対象となった「初音ミクprojectDIVA」は新基板Nuを採用しているが、DirectX
<転載>
セガは,次世代のアーケードゲーム基板「Nu」(ニュー)を発表(4gamer.netさん)
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