前の記事でレバーの事を書いたので、そちらも更新を継続しつつ液晶モニタに付いても書いてみようかと思います。

これも、以前のホームページで私が書いたモニタ関連記事の閲覧者数がとても多かったので、サーチエンジンでの検索ヒットも有るんでしょうけど、技術に興味の有る方が多いようなので味をしめて書いてみようかと（笑）

さて、今回、ウチのお店では導入していない筐体ではあるものの、最新筐体でありますVEWLIX ◆（ビュウリックス ダイヤ）の事です。この筐体ではNESICAxLiveにあわせて作られているため、テーマカラーにあわせてスカイブルー調のデザインカラーで、最近、よく新規導入を見かける筐体です。
この筐体の液晶では、私の知る限りでは初めての技術が使用されているので紹介しますと、『AGS方式』という東芝の新技術が使われているのです。
原理は、リンク先のPDFの通りです。以上・・・という訳ではなくて、説明は特に必要ないかと思います。最近の家庭用テレビでもほぼ標準搭載されている倍速技術の応用版で黒挿入を組み合わせているゴージャス版ですね^^;
正直、AGS方式の細かな技術資料が見つからないので、これ以上の詳細は分かりません。ただ、言える事はこれでリンドバーグユニバーサルキャビネット（通称バーチャ５筐体）と同等並みの液晶ビデオ筐体が出たという事に成ります。これは、プレイヤーさんにとって、とても喜ばしい事だと思います。
色々技術の事を調べて勉強してみましたが、元々OCB液晶がなかなか値段を下げる事が出来ないので、家庭用で普及した技術を応用してコストダウンを計りつつ高速応答を実現させるための方式なので、目指したのはOCB液晶なみになることと言う事のようですし、非常に良いのではないでしょうか＾＿＾／

今回のAGS方式、個人的には興味が有りますが、やはりプロの現場用としては一般家庭用向けの技術の延長線では無くて、家庭では体験出来ないクオリティの提供としてOCB液晶を取り扱い、それをお客様にプレイする環境として提供出来るのは嬉しくも思っています。

贅沢に作られた『OCB液晶』では有りますが、残念ながら採用されたのは業務用分野（AC業界の汎用ビデオ筐体では前記のリンド筐体のみ）と、NANAOの高級家庭用テレビ『VT23XD1』くらいです。今後もOCBは非常に贅沢（というか、コア）な技術なので、低価格化をする狙いなら代用？のAGS方式も悪くは無いと思いますね。

本当に個人的な主観的なコメントとして、私、倍速技術をあまり好んでいないんです。なぜかと言いますと、倍速技術は中間フレームを画像処理エンジンで生成して表示させる技術なので演算処理時間による表示遅延が発生します。家庭用テレビでもいわゆるゲームモードをＯＮにすると倍速モニタでも倍速機能がOFFになって、ダイレクトに画像が表示されるようになるのです。と言う事は？？？このAGS方式は？？？って凄く疑問が湧くのです。本当に技術資料が乏しいので詳しい方いらっしゃったら逆に教えて下さいね。
そんなわけで、まだまだテクノポリスはOCB液晶搭載の『リンドバーグユニバーサルキャビネット』をメインに営業して行きますので、よろしくおねがい致します。あ、もちろん、なんだかんだで、ウチには無いですけどVEWLIX ◆もスペックを見る限り良い筐体だと思いますよ。（倍速の遅延・・・どうなっているのか気になりますけど）

＜＜ちなみに＞＞
最近の汎用液晶ビデオ筐体はフルHD対応でバックライトもLED（ただし、エッジライト型）になっているので、その辺はやはりリンドバーグユニバーサルキャビネット筐体が時代遅れという感は有ります。ただし、フルHD対応のゲームは今現在、１本もアーケードでは存在しません。恋姫無双が対応するとかかな？

ps：7/8初稿掲載、まだ書きかけなので後日、記事の訂正などを行います。