いやぁーーボルト速かった!100mも200mも・・・。なんて話題はもう既に古い話題になっていましたが^^;
このところ数日、ラボ(自宅^^)で研究に没頭(大げさ)しています。なので、ゲームの話では有りません(すみません)
昨今、取り扱うファイルや機器、ケーブルなどが多様化し、映像分野ではHD化、記録媒体ではSSDや大容量フラッシュメモリ、通信分野では高速無線LAN&次世代高速移動通信通など・・・現場(テクノポリスなど)で使用しているパソコンやゲーム機、その他AV機器との接続が非常に複雑化して、日々新しい技術の事を学んでいないとゲーム機を扱うオペレーターとしても取り残されてしまうのです。
で、今回は何を調べているのかとるのがThunderbolt(サンダーボルト)という新しいパソコン用インターフェイスです。転送スピードはUSB2.0の20倍、USB3.0の2倍です。
詳しい事は、日本語で記載の有るAppleのページを紹介しますね。さらに、技術的な事はデジ・ステーションさんのこのページがよくわかります。
きっかけは、Appleが8月1日に発売した『Thunderbolt – FireWireアダプタ』なる商品でして、Thunderbolt端子はHDDなどやプロ用映像設備を繋ぐ、あまり一般庶民には関係ない端子だと思っていたら・・・。
いろいろ、その可能性が高い事を知りました。
次に紹介する商品が凄いんです!
写真の上に有るのはPCの背面ではなく、Thunderbolt対応の液晶モニタの背面です。接続は下のノートパソコンの様に接続して(Macbookの場合は充電も可能)行います。
先のThunderbolt液晶モニタはパソコンとの接続をThunderboltで行い、その1本のケーブルから映像をモニタに映して、さらに、モニタ内蔵のwebカメラ、ステレオスピーカー、マイクロフォンまでも利用!さらに、さらに!そのモニタの背面からは3系統のUSB2.0、FireWire 800ポート、Thunderbolt、Gigabit Ethernetポートを利用可能。
apple製品という事でMac用かといいますと、そうでも無くてドライバーの問題は有るでしょうがwindowsPCでも原理的には利用可能です。ただ、Macの場合はOSレベルである程度のThunderbolt周辺機器(特殊な物は除く)を対応しているので、よほど特殊な機器でない限りはドライバーなどのインストール無しで対応してしまいます。Windowsの場合は今年から徐に搭載PCが発売され始めましたが、Microsoft側ではOSレベルのサポートが無くドライバーで対応させる必要が今のとこと有ります。もうすぐ出るWindows8では将来的にOSレベルで対応するかもしれませんね。
こういうディスプレイじゃ無くてハブは無いだろうかと調べていたら・・・。単なるThunderboltハブは無くて同様な高性能なハブを見つけました。
来月発売予定の商品ですが、 Thunderbolt1本の接続でこちらはUSB3.0、FireWire 800、eSATA、Thunderbolt、Gigabit Ethernet、マイク入力、ヘッドフォン出力が利用出来る様になります。
Thunderbolt規格はMini DisplayPortと形状も同様で、Thunderbolt接続でデスプレイ出力も可能なため短銃なUSB3.0の競合規格では無いのです。今後、アナログRGB15pinやデジタルDVIの映像端子は廃止されると発表されているため、HDMIやDisplayPortなどがPCの世界でも主流になると思われます。HDMI規格については正確には4k2k(FullHDの縦横2倍、面積4倍の解像度)に対応しているとは言いがたく、DisplayPortは数年前から4k2k対応する通信スピードを備えているので、PCの分野では映像だけでなく多目的な高速通信としても使えるDisplayPort、それを含有しているThunderboltの方が対応接続機器の優位性からも良い規格だと思います。
少しはゲームの事も書かないと^^;・・・・ゲームセンターのゲーム基板の多くは既にwindowsPCベースの基板が多く、新JAMMA(JVS)規格の時と同様に、電源、音声、USB(JVS)、アナログRGB、ゲームによってはシリアル、Ethernetなどの接続を行います。これが、Thunderboltだと電源以外はThunderbolt1本でOK!なんて事に成るのので、凄いですよねぇ。
まだ、いろいろ出て来たばかりの規格なので周辺機器が高価なのが問題では有りますが、普及して価格が下がれば他の規格が全て要らなくなってしまうくらい衝撃的な規格である事が、今更(ITの知識として)知りました。基本的にはパソコンの内部でPCIeとダイレクトに通信を行える規格という事が最大の強みで極端な話で、タワー型の大型PCなどで使用されているPCI Express拡張スロットに接続する様な機器は全て対応する事になる訳です。
と、言う事は外付けの高性能グラフィックボードなんてもあり得ますし、高性能サウンドユニットなんても充分にあり得ます。
ちなみに、このThunderboltですがケーブルがまだまだ2M4000円以上で高価です。なんと・・・
ケーブルに内にICを搭載しています。
なぜかと言いますと、形状が mini DisplayPort同様では有るものの高速な通信を行う為のトランシバーチップが必要である事と、この規格がもともとさらに高速転送を視野に入れて光ファイバーケーブル(音楽関係でデジタル転送する為の デジタルオーディオオプティカルケーブルみたいな感じ)を利用する将来構想が有るため、その際にもケーブル側の対応で端子を変更せずに伝達出来るメリットも有るようです。(参考:エンガジェット)
こんな所が、現在の研究進行状況です。
で、で、何を考えているとか言いますと動画の編集や、ライブ配信を行う為の機材などの接続、さらにEthernetやeSATAなど無い薄型ノートPCでもギガビットEtherne接続や、内蔵SSD並みスピードの外部SSD接続が可能になりますね。
USTREAMやニコ動、Youtubeなどで家庭用ゲーム機のプレイ動画を配信している人は、すでに下の様なThunderboltビデオキャプチャーを使用されている方もいらっしゃいます。私たちもお客様よりお金を頂いているプロとして、一歩先を行かなければと思う次第です。
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